バックライトLCDの電波時計をつくろう

〜 プロジェクト ひとりでできるもん! 〜  
Last Update: 17th, Dec, 2000
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概要

 NISOC-DIY(新潟インターネット研究会板金部)では、秋月電子通商から販売されている電波時計キットがシリーズ化されました。そこで、電波時計をつくろうではなかった、バックライト付きLCDを用い、ケースに入れてみました。これは、そのときの製作メモです。
[バックライト付きLCDだと暗闇でもよく見える図] [出来あがりの状態の図]

バックライト付きLCDについて

 外見的には、キットに含まれている「ハイコントラストLCD」とほとんど違いはなく基板も共通です。バックライトがあるだけ、液晶部が厚くなっています。
[バックライト付きとハイコントラストのLCDの厚さを比較した図]
「バックライト付きLCD」を購入すると、説明書、100Ωの抵抗が4本、ピンヘッダ・ピンヘッダソケットが付属しています。説明書を見ながら、基盤のを「J3」接続し、「R9」に好みの明るさで抵抗を付けます。
バックライト付きLCDの基盤裏面完成図(上)]

ケースについて

 ちょうどよい大きさのケースを見つけるのに苦労しました。100円ショップを3店舗ほどまわりましたが、なかなか納得のいく大きさのものがありませんでした。長岡市の「なんじゃ村」で2回目にして、ようやく見つけました。ナカヤ化学産業株式会社の「しっかりパックJ、200ml」です。2ヶ1組で売られていました。参考までに、ケースの候補になったものを示しておきます。このうち、ダイソーの「コンビニケース 157×154×37m」は、今回のケースが見つかるまでケースとして用いていました。「コンビニケース」は大きすぎて納得のいくものではありませんでした。
[ケースの候補になった入れ物の図]

ケースの製作

 基盤がケースにぴったり納まるので、基盤を固定するナットの穴、電源アダプタのさし込み口、9ピンコネクタの窓の位置に印をつけて、ドリルやカッターで穴をあけていきます。温度計がついていることから、センサへの風通しがよいように、たくさんの穴もあけてみました。電源アダプタの穴は、リーマで大きくしました。そして、基盤の固定はプラスチックのナットとボルトを使ってみました。
[蓋をとって正面から見た図] [電源アダプタさしこみ口のほうから見た図] [コネクタのほうから見た図]

ひとまず製作を終えて

 納得のいくケースができました。しかし、温度標示が、5〜8℃ほど高いようです。蓋をとっても数℃は高そうです。部品から発する僅かな熱がこもるようです。まあ、電波時計が目的ですから、目をつむることにしましょう。:-P
欲をいうと、LEDの頭を蓋の上に出したり温度センサをケースの外に出したりできればよいと思います。しかし、この電波時計キットは両面ガラス・スルホール基板のため、部品の取り外しが困難です。取り返しのつかない事態になる恐れもあるので、あきらめました。^^;
・・・ここまでは17th.Nov.2000 のお話

すこし欲ばりました

 やはり、温度が正しく表示しないのは面白くありません。温度センサをケースの外に出しました。:-)
 ガラス・スルホール基盤は部品が外れません。かなり努力してみましたが、ハンダごての熱でセンサをだめにしかねないので、センサの足をニッパで切って外しました。ガラス・スルホール基板は恐るべし…^^;
 あとは、2芯のシールド線で基盤からひっぱっていくだけです。センサとシールド線のハンダづけに神経をつかうものの、たいした作業ではありません。
 センサの足どうしが接触しないようにエポキシ樹脂で固めました。エポキシ樹脂は、セメダインスーパー30という商品で、気温20度ですと、30分もあればおおむね固まります。先の細いヘラで塗り付けて固まるのを待ちます。水温などを測る場合は、デジタル電圧計のセンサ部分のようにセンサも一緒に樹脂で包み込むように塗るとよいでしょう。
[センサに延長シールド線をつけた図] [センサの足をエポキシ樹脂で固めた図] [完成して正常に動作してる図]
  シールド線を基盤にハンダづけして完成です。
 動作させてみたら、一般の温度計と同じ値が表示されるようになりました。ああよかったー。

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