ハードウェアのバグに関する情報
ここでは、NetBSD/pc98などで使用できるデバイスにおいて、問題をひきお
こしそうなハードウェアと、その対策方法を紹介しておきます。この部分に
関しては、FreeBSD(98)でも適用できる場合が多いので、FreeBSD(98)ユーザー
の方も読んでおくと役に立つでしょう。なお、このページはある特定の
ハードウェアベンダーを批判する物ではありません。その点を御了承下さい。
SCSI製品について
NetBSD/pc98では、設定次第でSCSI コマンドをフルに使う事が出来ます。
SCSI コマンドはPC-AT系のSCSI ドライバでも使えるようになっておりま
すが、SCSI deviceのファームウェアに結構バグがあって、フルにenable
すると問題を引き起こす場合があります。そのような場合の対策を紹介し
ます。
・QUANTUM FIREBALL1280S(1.2GB HDD)
・CONNER CFA540S
同期転送に問題があるようで、FreeBSD(98)で起動したらバスリセット
を繰り返した後に非同期転送になったと言う報告があります。flags
0x320c0004 もしくは0x320c0304などの安全側のflagsにしてみてください。
・Fujitsu M1606S(1GB HDD)
Logitec SHD-BA1000とかで使われているようです。このHDDは、3MB/s以上
の高速な書き込みで、write cacheをflushしないため、データが破壊され
ます。この現象はPCI用のSCSI カードを接続している場合、発生が顕著に
現れます。転送レートを落すしか対策はないでしょう。
・IBM DPES31080(1GB HDD)
このHDDは、物によっては複数のターゲットがdisconnectして、後から
disconnectしたDPES31080が先にreconnectすると問題が起きるらしいです。
したがって、2台以上接続している場合は常に起きる可能性がありますし、
CD-ROMやtape deviceを併用しているとさらに起きやすくなるようです。
運悪く当たりのバージョンを掴まされた場合は、flagsを320c0003 などと、
disconnect禁止にするべきでしょう。
・IBM DORS32160(2GB HDD)
このドライブはQtag messageを使用する事が出来るのですが、ファームウェ
アがバグっているのでうまく動かないようです。bs driverでは現在サポート
されていないので関係ありません。Qtag messageがサポートされているドラ
イバを使用している時は、Qtag messageを使用禁止にした方が良いでしょう。
・NECODA FK320S(HDD)
NECODA なんてベンダーはありません(^^; PC-9801-55 ボード対策のベン
ダー名でしょうね。このHDDは、cmdlinkに問題があるようです。対策済み
なので、気にする必要はありません。
・Quantum LP120S/LP240S(120/240MB HDD)
このHDDは、disconnectに問題があるようです。このHDDも対策済みなので、
気にする必要はありません。
・NEC CD-ROM DRIVE:210(SCSI1 CD-ROM)
私のところで使用しているCD-ROMです。Logitec SCD-200で使われてい
ます。このCD-ROM driveはParity Lineをサポートしていないため、Parity
Enableにできません。NetBSD/pc98では既に対策済みです。したがって、
どのようなflagsを書いても、きちんと動作すると思います。
・CARMATE CD-CHG. CD-RX4(CD-ROM)
SCSI phaseの遷移に問題があります。また、reselect後に正しい
LUNを返さないという問題があります。NetBSD/pc98では対策済み
です。
・KONICA OMD-6020 2.09(SCSI2 MO)
Disconnect処理及びLUNの認識に問題があります。LUNが1つしか
ないのに複数あるという情報を返してしまいます。また、Read capacity
コマンドでdisconnectが発生するとおかしくなります。LUNを1に
固定し、disconnect禁止にしましょう(NetBSD/pc98では対策済み
です)。
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