木苺狩りに行こう

〜 プロジェクト ひとりでできるもん! 〜  
Last Update: 20th, Jun, 2000
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概要

 野山にハイキングに出かけたとき、食べられる木の実を見つけると嬉しいですね。しかもその実が美味しかったら、とっても幸せな気持ちになります。初夏の里山には、美味しい木苺(キイチゴ)があります。キイチゴを見つけることを目的として、新潟県三島郡越路町枡形山自然公園周辺で楽しんだときのメモです。

木苺狩りの場所と期日

  新潟県三島郡越路町の西、長岡市大積高鳥町との境界が枡形山(標高299.6M)を中心とする稜線です。この周辺は、新潟県森林浴の森百選の一つに指定され、自然公園となっていています。そして、越路町の代表的なハイキングコースとなっています。2000年6月18日(日)、梅雨の晴れ間のハイキング日和です。庭の木苺(ラズベリーやブラックベリー)が色づきはじめ、数年前に見つけたモミジイチゴが気になってたまりません。公園の駐車場では、この季節を代表するヤマアジサイ(エゾアジサイ)に出迎えを受け、目的とする場所に行ってみたら最盛期でした。
枡形山位置図 ヤマアジサイの花の図 自然公園案内板の図 森林浴百選の表示の図 千王の六地蔵様の図
 目的とする場所は、枡形山山頂から、尾根伝いに北へ30分ほど歩いたところにあります。尾根伝いの道は、千王の六地蔵様でなくなりますが、その手前200〜300Mのあたりです。

モミジイチゴ

 木苺の中でも、モミジイチゴは、最も味が濃く美味しいと言われています。完熟したものはラズベリーより甘味が強く、適度な酸味もあります。ただし、香りはラズベリーのほうが上かもしれません。ラズベリーは赤い色をしていますが、モミジイチゴは木苺(キイチゴ)という名の通り?黄色です。
よく熟しているモミジイチゴの実の図 茎に鋭い棘があることがわがる図
 茎には鋭い棘が生えているので、山に入る時の原則でもありますが、素肌はなるべくさらさないように、長袖、長ズボンという服装が良いでしょう。

さあ、見つけよう

 もちろん、ポイント地点は藪をつくって自生しているのですが、モミジイチゴが生えている場所の特徴や見つけ方のコツを知っておくとよいでしょう。
 モミジイチゴは、林の縁や山道の脇の斜面に生えていることが多いようです。ですから、里山のハイキングコースの両脇は、うってつけの場所です。ポイント地点につくまでの数ヶ所で、見つけることができました。
藪を作っている自生地の図 葉の特徴と葉の間から見えるモミジイチゴの図 地面のほうから見上げた図 道路沿いの斜面で見つけた図
 実は、葉に隠れるような感じで着いていますので、実をいきなり探すよりは、葉の特徴を覚えることが先決です。葉の特徴は、全体としては3つに分かれたモミジの葉のような形をしていて、葉の縁にギザギザがたくさんついている、といったところでしょうか。
 それらしい葉をみつけたら、葉の間を注意深く観察したり、地面のほうから覗きこむようにするとよいでしょう。いったんわかってしまえば、生えていそうな場所を意識的に探せば、次々と見つかるようになると思います。もちろん、いくら探しても無いところには見つかりっこないのですが^^;。
 私は、帰りの一般道路の切通しの斜面で、数ヶ所新たに見つけることができました。:-)

採り方と食べ方のコツ

 棘に刺されないようにするため、茎を片方の手で丁寧に持ち上げ、もう片方の手で実を軽くつまんで引っ張るようにします。熟した実は触っただけで、ポロッと落ちてきます。軽く引っ張って採れない実は、熟していないので、無理に採っても酸っぱいだけです。
 採ったら、その場で食べてしまうのが一番良いと思います。欲張ってたくさん採って持ち帰っても、たいていは実そのものの重さで潰れてしまっています。もちろん味には変わりないのですが、その場で食べたような美味さを感じないと思われます。
 実にはラズベリーやブラックベリー同様にたくさんの種が含まれています。種をどうするかはお好みしだいですが、私は種も味わって食べています。種に苦味はありません。

ことのついでに

 モミジイチゴは以上ですが、帰りにクワイチゴを食べにいきました。クワイチゴとは、この地域の方言で、桑の実のことです。黒く熟した実は、甘さだけなら、木苺をはるかに凌ぎます。ただし、舌が紫色になりますし、この汁を衣服につけたら、洗濯をしても染みが残ります。昔は、木苺と並んで山村の子供たちのおやつだったそうです。鈴なりに実がついていますので、桑の木を1本見つければ、飽きるまで食べることができます。
完熟した実と完熟していない実の図 鈴なりの様子がわかる図

おまけ

 さて、ハイキングにでかけたはいいが、とうとうモミジイチゴやクワイチゴが見つからなかったらどうしましょう。それはそれであきらめるしかありません。でも、この季節、日当たりの良い場所には、ワラビが生えていることがあります。千王の六地蔵様の周辺は、たくさんのワラビがありました。ワラビはそのまま食べるわけにはいきませんが、持ち帰って、重曹を少々加えるか、灰汁で茹でて一晩ねかせておけば、醤油をかけるだけで、おひたしとして食べられます。最近、輸入物が多いようですが、やはり国産品が美味しいようです。
採りごろのワラビの図

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