RC5 crackingとは?

RC5 crackingとは?

RC5 crackingとは、読んで字の如し:-)、RC5と呼ばれる暗号系を破る(crack) コンテストで、主催はRC5の開発元であるアメリカRSA Data Security社です。

では、なぜこんなことをしてるのでしょうか? それにはいろいろ理由がありますが、その一つとして挙げられているのが、 アメリカ政府による暗号の輸出規制政策を見直させることです。

RSA社は、RC5暗号系の鍵長を128bitにすることを推奨していますが、 現在、アメリカ政府は一部の用途を除き、鍵の長さが40bitを越える ような暗号系の輸出を禁止しています。
暗号とは、もとのメッセージを他人に見られないようにするための ものですから、これが簡単に破られるようでは困ります。 ところが、前回行われたRC5-56(鍵長56bit)が250日で破られたことで、 この暗号系はあまり強くないことが明白になったわけです。
そこで、RSA社は、自社の持つRC5-64の解読コンテストを行うことで、 アメリカ政府が自らの暗号輸出政策を考え改めるよう気づかせる 目的を込めて、このコンテストを開催しているのです。

このRC5-64解読コンテストについては、RSA社の The RSA DES Challenge IIのページ を、また前回のRC5-56解読のニュースについては、RSA社の Press Release (日本語版) もご覧ください。

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