WWWでの登録に用いたコンピュータは8台(Mac 6台、PC/AT 2台)で、WWWクライアントとしてはNetscape Navigator、Internet Exploreを用いた。
来場者90名のうちWWWによる登録は半数程度が、検索はほぼ全員が行ったものと思われる。
マウス、キーボードによる操作に関しては、若干慣れない人もいたが、特に目だったトラブルはなかったように思われる。
来場者の意見としては以下のようなことが聞かれた。
普段コンピュータを使いなれていない人にとっては、マウスとキーボードを用いた登録、検索は困難であるかもしれない。
しかし、電子メールを利用した登録、検索にくらべ、視覚的にわかりやすいことは明らかである。
Windows専用クライアントに比べれば、多少の繁雑さはあるかも知れないが、MacやWindowsといったOSにとらわれないインターフェースは十分評価できる。
問題点としては、電子メールに比べ、クライアントとなるコンピュータにある程度のスペックが要求されることと、グラフィックの転送に伴うNetwork全体への負荷や、CGI実行によるサーバーに対する負荷が高いことである。
グラフィックを用いず、かつ視覚的にわかりやすいページ、サーバーに対する負荷をなるべくかけないCGIを用いるといったことが重要と思われる。
来場者から受けた質問の多くは、WWW固有のものでなく、IAAというシステムそのものについての問題点である。
名字のみの検索、登録や、データベース内での登録者の一意性についての問題は、登録に繁雑さはあっても、少しでも信頼性の高いデータベースを構築するか、あるいは、ある程度の信頼性の低下は犠牲にしても、少しでも多くのデータを蓄積するかといった、データベースの信頼性をどの程度に設定するかという問題と切り離すことはできないと考えられる。
また、他のコンピュータを用いた検索、登録すべに言えることであるが、災害時における電源確保の問題は今後考えていかなければならない事項である。