FAXでの安否情報登録は、約20名の人が行った。
記載項目は比較的的確と考えられたが、名前の記載がローマ字となっており、hashibaかhasibaなど、あとの検索にも提起されるべき問題があった。
しかし、Webからの入力等に比べ、記載は簡便であり、災害時にIAA登録所等を開設した場合、有効な手段と考えられた。
もちろん、通信インフラ、電気が壊滅状態を想定すれば、FAX設備を動作させる電源、衛星電話等の設備および電源は、何らかの形で利用できるように準備・備蓄しておく必要があると思われた。
さらに、災害時には、行政組織の対応策も当然あり、新潟地域に関しても、県や市町村の防災計画を研究調査・公開し、連携を取れるプロジェクトとて計画されることも重要である。
災害時にIAAのようなプロジェクトと行政や他の組織のプロジェクトとの整合性の検討も課題といえる。
また、新潟はかつて、大きな地震に見舞われた(新潟地震: 1664年6月16日、震源地: 村上沖。M7.5)経験があるが、その経験も、だんだん記憶から遠くなっているように見受けられる。
阪神大震災に隠れるようではあるが、1995年4月1日に、新潟県北部地震が発生している。
また、大きな災害は地震に限ったことではなく、9月1日が、表日本、関東地方の防災の日であれば、6月16日は、新潟防災の日として、日頃から災害の備えよう、という新潟地域でのアピールを行ってもよいように思われる。